2017年最終節は勝利!!

2017年シーズンは、最終節まで勝利がなく、ボラスフットボールクラブにとって苦しいシーズンとなった。多くのメンバーが去り、残ったメンバーは本気でフットボールに情熱を注ぐことができるメンバーだけだ。


ここまで苦しいシーズンだったが、チームは着実に成長している。

シーズン開幕当初に、怪我でキャプテンの矢野健太選手が長期離脱となり、同時期に副キャプテンの前田龍也選手がアルゼンチンへと武者修行の旅へ出た。

2人の離脱はチームにとって絶望的だったが、新しく副キャプテンに就任した木村諒一選手を筆頭に、成長していったメンバーが多数いた。木村諒一選手は、副キャプテンとしてチームに戦術的な理解を広げ、ピッチ内では、ポジショニングセンスとボールテクニックでチームを引っ張り、副キャプテンとして奮闘した。9月中旬までの4ヶ月間、副キャプテンとして戦い続けてくれた彼は、現在チームに欠かせない存在にまで成長している。


一方、若手の選手も、シーズン終盤に大きく成長したメンバーがいた。園田圭選手は、右サイドバックのレギュラーにまで成長。サイドでうまくパスコースを作りながら中盤の選手を助け、守備では気持ちの入ったプレーを見せている。また、辻航太選手は中盤の一角として、激しいポジション争いに食い込んで来た。運動量をいかして、トップの選手や中盤の選手がプレーするスペースを作り、ダイレクトパスでリズムを作っている。


園田圭選手も、辻航太選手も、まだまだ課題の多い2人だが、このまま成長すれば、ボラスフットボールクラブの次世代を担う選手へと成長するだろう。すでに、同じ世代の小西翔選手は、中盤の底で攻守にわたってチームの核となるプレーを見せている。スピード、テクニック、運動量を備えた彼のように、自信を持って着実に成長してくれることを願っている。


初心者の成長も大きい。

飯塚信亮選手は、身体能力をいかして、ウイングでけではなく、サイドバックやセンターバックまで務める存在となった。入団当初こそ、初心者としてトレーニングについていくのが精一杯だったが、今ではチームにとって重要な選手になっている。

田中賢大朗選手は、チームの結成当初からいた初期メンバーの1人だ。初心者だった彼は、2年前から大きく成長。センターバックとして、ハードタックルで相手に競り勝ち、ボールを奪うまでになった。ボールをしっかりと懐に納めてキープすることもできる。ボールキープ力やパス能力など、テクニック面では初心者の中でもピカイチである。

初心者で最も成長したのは、間違いなく清水勇気選手だろう。努力を重ねて基本的な技術を身につけ、小柄な身体をいかしたスピーディーな動きで、サイドバックやウイングを務めるまでに成長した。最終節では、何度も相手の攻撃を防ぎ、運動量をいかして攻撃に参加するなど、大活躍だった。


シーズン後半に復帰したキャプテン、矢野健太選手の存在は大きかった。途中出場して復帰した試合こそ得点は無かったものの、残りのリーグ3試合で5得点4アシストという結果を残した。

その最終節は、8対1で勝利した。

まだまだ課題は多いが、シーズン初勝利は大きな意味がある。最終節に2ゴールをあげた右ウイングの藤井真選手は、7試合に出場して2得点2アシスト。サイドで献身的に動いて味方のスペースを作りながら、サイドではドリブル突破やポストプレー、裏への抜け出しでチャンスメイクをしていた。チームの中では、フットボールに対する情熱をプレーから感じる精神的支柱でもある。

同じくゴール前でこれまで幾度となくピンチを救ってきたゴールキーパーの存在も大きい。千田祥博選手は、自身のゴール前でも決して臆することなく、攻撃の第一歩としてつなぎの役割を果たした。時折見せるロングスローは、カウンターのチャンスにもなった。


これから新しいシーズンに向けて、休んでいる暇はない。12月には前田龍也選手が武者修行から帰ってくる。来シーズンは必ず全勝し、上のリーグに登りたい。そのために、1つ1つのトレーニングを大切に、チームのメンバーと共に、高みを目指すつもりだ。


ボラスフットボールクラブは、まだ始まったばかりである。

VORAZ FUTBOL CLUB

ボラスフットボールクラブの公式サイト。滋賀県大津市のサッカーチームです。