新しい風が吹く

2019シーズンのリーグ前半戦は、残すところ、あと1試合となった。

2部に昇格してから、自分たちの力不足を痛感しているが、このまま立ち止まっていられない。トレーニングを積むことで少しでも成長し、チームとしてレベルアップしていくことができれば、2部残留も見えてくるだろう。


すでにチームを去る決断をした選手もいて、リーグを戦うというプレッシャーとストレスに向き合うことの難しさを改めて感じている。勝つことができない、自分の思っているプレーができない歯痒さは、誰しも感じていることだ。自分たちの目指すフットボールを信じ、努力を重ねることが、選手たちには必要だ。メンタル的にも、フィジカル的にも、スキル的にも、選手の成長が問われている。


嬉しいニュースもある。

チームを去った選手がいるのと同時に、新しくチームに加入した選手も多い。

昨シーズン共に戦った荒木幹剛選手が、香港から帰ってきてくれた。サイドバックとして、出場したリーグ第7節では、復帰後初ゴールを決めている。ボラスの守備戦術とのズレがまだ見られるが、これからチームの戦い方を理解すれば、さらなる活躍が期待できるだろう。


同じく第7節でデビューを飾った板橋優選手は、右ウイングとしてスタメン出場し、推進力のあるドリブルでチームを押し上げ、何度もチャンスを作った。第7節をデータで振り返ると、今シーズン1番コーナーキックが多かった。ウイングの板橋選手が相手ゴールラインまでボールを持って進めたからだ。ゴールやアシストといった数字にはならなかったが、これからチームと連携を高めることで、チームの成績を高めてくれることだろう。


とはいえ、やはりまだまだ人材不足だ。交替選手がいない状況に変わりはなく、トレーニングの参加人数も10人に満たないことが多い。チームのレベルアップのためには、スタメンに名を連ねる選手が、常時トレーニングに参加し、連携を高める必要がある。


フットボールというスポーツの選手寿命は決して長くない。いまプレーできる喜びを忘れず、週末のトレーニングを選手皆で楽しみながら、チームとしてレベルアップできることを、心から願っている。

<プレーヤー紹介>

新川 和毅(しんかわ かずき、1995年3月23日-)は、京都府京都市出身。ポジションはミッドフィルダー。

守備的ミッドフィルダーだけではなく、センターバックやサイドバックも高いレベルでプレーすることができる。守備的なポジションをマルチにこなす新川選手は、チームにかかせない存在である。チームをメンタル的な部分でも支え、ボラスが求める情熱を備えた中心選手である。相手の動きや、試合の流れを読んで守備をおこない、味方選手の動きを見ながらバランスのよいポジショニングをとることができる。後ろからのビルドアップで、ボラスのポゼッションフットボールを支えている。

VORAZ FUTBOL CLUB

ボラスフットボールクラブの公式サイト。滋賀県大津市のサッカーチームです。